food creation

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「はねくう羽咋」自然栽培米のお菓子

29 April 2016
Product development: food creation
Collaborator : Hakui City, Hakui-Maimon-Sozo-Juku
Package design: Satomi Tanaka
Photo: Shinya Furui

諏訪綾子の故郷、羽咋市の歴史神話をテーマにした、ミステリアスな羽型のお菓子。

羽咋市(はくいし)出身のアーティスト 諏訪綾子と市の菓子製造業組合「羽咋まいもん創造塾」のコラボレーションからうまれたお菓子。
フードクエイションが、コンセプトからネーミングを含めた商品開発を担当。地域に古来から伝わる「羽を食べる」怪鳥の伝説を元に、羽咋高校の生徒たちとの「テイストハンティング_ワークショップ」を通じてあじわいを決定。地域のみなさんと一緒に、二年の期間をかけて創作しました。

羽咋市が取り組む、肥料、農薬、除草剤をまったく使用しない自然栽培農のお米が主原料。
能登の塩がほんのり効いたポップライスが詰まった箱の中に羽の形をしたお菓子が並んだ状態で収納しました。
羽咋の名所を交えて怪鳥伝説が描かれたイラスト・パッケージデザインは、地元デザイナー・田中サトミによるもの。

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【羽咋市に伝わる_羽を喰う怪鳥の伝説】
今から2000 年ほど昔の神代の神話の時代、
石川県 羽咋の地に空から“ 怪鳥” が出現しては、人びとを襲って困らせていました。
そこへ垂仁天皇(すいにん)の命によりやってきた、馬に乗った磐衝別命(いわつくわけのみこと) が、
お供に連れていた3匹の犬とともに怪鳥を倒しました。その時、3匹の犬、しろ、くろ、ぶちは、勇敢にも怪鳥の羽に喰らいついたのです。

こうして怪鳥は退治され、この地に再び平穏がおとずれました。その後、磐衝別命は当地で稲作農業を奨励したといわれています。
「羽を喰う」から「羽喰」・・・「羽咋(はくい)」という地名が生まれましたと言われています。