伝統的な時計作りに革命を起こし「マスター・オブ・マテリアル＝マテリアルの名匠」として知られる世界的時計ブランド「ラドー」。
各国から選定されたアーティスト・デザイナーとのコラボレーションモデルシリーズ。2019年12月、日本のアーティスト諏訪綾子とのコラボレーションを行いポリッシュ仕上げブラック ハイテクセラミックスのまったく新しい「トゥルー シンライン」が誕生しました。

猛毒がありながら美食として日本人の食文化に昔から深く関わってきた「フグ」からインスピレーションを得ています。
諏訪の生まれ故郷、石川県には特に猛毒の「フグの卵巣」を、長期間塩とぬか漬けで発酵させて、ようやく無毒化して食べる伝統的な珍味があります。そうした故郷の特殊な食文化は自身の食の表現活動にも強く影響を与えていると彼女は言います。

この時計「TOGE」は、実際のフグの表皮と棘を3次元スキャニングしてCADデータ化することで文字盤と針の形状に応用されています。
身につけた人の内面から溢れる美しさは、毒や棘があるからこそ引き立つ。
そんなデザインへの情熱と、日本の伝統的な食文化が一つとなってRADOのトゥルー シンラインにフグの棘「TOGE」のコンセプトが生まれました。
2017年から、スイス本社のクリエイティヴチームとの協業期間を経て、2019年12月に1001点の世界限定発売となりました。

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『時計の名前にある“Toge”とは、棘(トゲ)を意味します。薔薇が持つ棘は、その美しさを引き立てます。また日本において美味であることで知られるフグは、同様に無数の棘を持ち、適切な処理なしでは食すことのできない、非常に毒の強い危険な魚として知られています。それでも日本人は昔から危険を犯しながらもフグを味わってきました。 フグや薔薇は棘や毒をもつから美しく美味なのでしょうか︖それとも美しさゆえに棘を身に着けたのでしょうか︖』
＿アーティスト：諏訪綾子

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『諏訪さんの作品を拝見すると、彼女の食材を使った表現方法に完全にとりこになり、そのデザインを通して感情が揺り動かされるのを感じます。我々は、諏訪さんが食材への情熱をトゥルーシンラインコレクションという小さな世界に透過し、デザインを通して表現してくれたことに大きな喜びを感じています。この特別なピース、 True Thinline Toge（トゥルー シンライン トゲ）は、ポリッシュされたブラックハイテクセラミックスが採用され、1001本の世界限定で発売されます。同じく、ブラックのケースバックには、諏訪さん直筆の“TOGE”の書体が刻印されています。』
＿ラドーCEO：マティアス・ブレシャン