2015年2月9日スペイン、バルセロナ。
観光客はあまり近づかないラバル地区の路地裏にその店はある。
シェフ アラフォンソ・デ・ラ・モタは、2011年閉店した伝説的レストラン「エル・ブジ」に在籍し、現在はこの自身のレストラン「Never More」で腕を振るっている。諏訪綾子とアルフォンソの初コラボレーションの作品テーマは「taste of Rojo 血と肉と骨のテーブル」。二人はこのテーマをもとにお互いにアイデアを出し合いメニューを作り上げた。バルセロナの食の中心地、ボッケリア市場で食材を買い込み、一夜限りの謎めいたディナーは即興的に始まった。参加したゲストたちは本能のままに素手であじわい、官能的な時を過ごした。
このプロジェクトの模様はNHK国際放送のドキュメンタリー番組「Rising Artist」で2015年3月4日に放送された。